パソコン(ノートPC)を使った温度と湿度の計測 (USB9097 の紹介)
計測システム
温度や湿度の計測に使っているシステムの構成を紹介します。
- ノートPC + windows10 (USB ポート を使用)
- 1-wire adapter : USB9097 (PCsensor.com ShenZhen/China)
- 温度センサー: DS18B20
- 温度/湿度センサー : HIH-5030 + DS2438Z (TaaraLabs Estonia)
- 計測ソフト 自作(100% pure python) :
写真(左)にあるように、ステレオミニの二又ケーブルを使えば、センサーはいくつでも増やせます。ケーブルの総延長も 100m くらいまでなら、あまり気にせずに実現できると思います。参考までに、amazon などで安い二又ケーブルを探すと、左右チャンネルを入れ替える(謎な)商品もあるようで注意が必要です ^^;
自作のソフトは UART を直接制御する 100% pure python の実装ですので、USB/シリアルポートの設定さえできれば、OS には依存しないはずです。
1-Wire に関する補足
ダラス・セミコンダクター(今は maxima の子会社)が開発した 1- wire bus は、 いもづる式に温度計や湿度計を接続できて、PCを使った多点計測/記録に重宝します。
DS9097U と DS9490
昔ながらの RS-232C ポートがあるデスクトップPC を使ってシステムを構築するのであれば、DS9097U というアダプタを使うのが簡単です。maxima が販売している USB 用の DS9490というアダプタもあるのですが、こちらは USB デバイスの設定方法が OS によって色々で、数年前に試した時は windows に java や C++ 環境を導入して動かすのがやっとという感じでした。
USB9097
そんなときに見つけたのが (PCsensor.com ShenZhen/China)の USB9097 です。こちらは、USB / RS-232C 変換 と DS9097U を一つにまとめたような製品です。利点は
- USB ポートに接続するが DS9097U と同じプログラムが使える
- stereo-mini プラグ(3線)により外部電源(Vcc)を前提としてシステムを組める
といったところです。特に Vcc を前提とするとパラサイト電源周りの制御が不要になってソフトウェアは簡単になり、温度計測の安定性も向上します。もっとも、Vcc なしでもシステムを構築できることが 1-wire の大きな魅力の一つではあるのですが、実用の点からは Vcc が利用できるなら利用するという判断でokでしょう。